NISAで配当金を受け取るとどうなるのか?

投資

2024年から新NISAが始まり、初めて投資に踏み出す方も増えてきました。

NISAの運用方法の1つに株式がありますが、株式を保有することで受け取れる配当金に対しては、税金が発生するのでしょうか。今回はNISAで株式の配当金を受け取った場合の税金について解説します。

NISAで運用する株式の配当金は非課税になる

株式の配当金は一般的に年1回、もしくは年2回受け取ることができます。

NISAで運用している株式の場合は、原則配当金に対して税金がかかることはありません。

株の値上がりによる利益(キャピタルゲイン)が非課税になるだけでなく、定期的な収入(インカムゲイン)に対しても非課税で運用できるのがNISAのメリットです。

配当金と似たことばに分配金があります。よく混同されることがありますが、分配金というのは投資信託を保有することによって得られるものであり、株式投資に分配金の概念はありません。

配当金を非課税で受け取るための注意点

原則、NISA内では非課税の配当金ですが、場合によっては非課税とならないケースもありますので注意してください。

配当金を非課税で受け取るためには、配当金受取方式を「株式数比例配分方式」にしなければなりません。

配当金の受取方式には「株式数比例配分方式」の他に、配当金領収書を銀行などに持参して現金で受け取る「配当金領収書方式」などがあります。

「株式数比例配分方式」とは配当金を証券口座への振り込みで受け取る方法で、最も手間のかからない方法になります。

通常、証券会社で証券口座を開設する際に配当金受け取り方式を選択しますが、NISA口座の配当金を、株式数比例配分方式で受け取るように設定すると、他の証券口座の受取方式も株式数比例配分方式に変更されます。

配当金受取方法をどのように設定したか、忘れてしまっている人は金融機関のマイページなどで確認しておきましょう。

外国株式には税金がかかる

外国株式の保有をしている場合は配当金に対して10%の税金(外国税)がかかります

これは配当金の受取方式に関係なく、一律にかかる税金です。

NISAは国内の制度のため、外国に支払う税金は免除されません。注意しておきましょう。

まとめ

NISAで株式を運用する場合は、その配当金もすべて非課税で受け取ることができます。

その際は、配当金の受取方式を「株式数比例配分方式」にする必要がありますので注意が必要です。

また、外国株式の場合は一部外国税がかかります。

ご覧いただきありがとうございました。