【初心者向け】つみたてNISAでおすすめのファンド3選

投資

今回はつみたてNISAのおすすめファンド3選ということで、これから積立NISAを始めようとしている方におすすめするファンドを3つ紹介していきたいと思います。

NISAの概要

画像引用:金融庁

NISAは2024年から制度が改訂され年間の投資限度額などが変更になりました。上の図のようにNISAには成長投資枠とつみたて投資枠があり、年間の投資限度額はそれぞれ240万円と120万円です。また、つみたて投資枠で投資ができるファンドは一定の基準が設けられており、その数が成長投資枠と比べて少ないという特徴もあります。

この記事を読んでいる方は、これからつみたてNISAを始めたい、もしくは始めるかどうかを悩んでいる方かと思います。中には、今から初めても遅くないのかという不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

結論、つみたてNISAは今から始めても全く遅くありません。そもそも投資を長期的な観点で見ると早いも遅いもありません。いつから初めても長期的に預金金利以上のリターンが期待できるのが株式などによる資産運用です。

画像引用:investing.com

このグラフを見てください。これはアメリカの代表企業500社の株価指数であるS&P500ですが、一目で分かる通りS&P500は過去数十年という歴史を見ても常に上昇し続けてきました。平均で毎年7%~8%ずつ伸びている計算になります。

つまり、アメリカの企業がこれまで成長し続けたことを意味します。もちろん、短期的な目線で見ると、リーマンショックやコロナのパンデミックなどで一時的な暴落もありますが、どのショックも数年で回復をしています。

企業というのは毎年営業活動を行い、出た利益を次の投資に回すことで成長を続けます。アメリカを代表するような企業は停滞をしてしまうとそもそも500社の枠からすぐに外れてしまいます。どの企業も利益を伸ばそうと必死に活動をしています。そんな理由で株価というのは技術革新や環境変化などを追い風に、企業の成長に伴って伸び続けてきましたのでNISAもいつから始めても問題ありません。

NISAのファンドを選ぶ基準

次につみたてNISAを始める方がファンドを選ぶ際の基準を解説します。つみたてNISAは国内約5000本以上の投資信託ファンドがある中で1つのファンドを選ぶことになるわけですが、そのめんどくささで辞めてしまう方もでてきてしまいます。

しかし、選ぶ際の基準を明確にしておけばその基準をもとに各社のランキング等で簡単に比較ができるようになるので、ファンド選びが非常に楽になります。

ファンドを選ぶ基準①:信託報酬率

信託報酬というのは投資家が運用を任せている運用会社等に支払う費用で、投資信託を保有しているうちは毎日間接的に資産から引かれています。年間○○%という形で提示されており、これが高い投資信託は運用の委託コストが高いということになります。

もちろん、本来は信託報酬に対する運用成果の実績でファンドを選ぶべきですが、初心者の方は運用実績を判断するのは難しいと思いますので、まずは信託報酬の低さを基準に選ぶことをおすすめします。

ファンドを選ぶ基準②:インデックスorアクティブファンド

インデックスファンドというのは、例えば日経平均株価やS&P500など株価指数と同じパフォーマンスを目指す投資信託です。簡単に言うと日経平均株価に連動するインデックスファンドは日経平均に採用されている企業の株式にそのまま比率も同じように投資をしているだけということになります。運用方針が明確なので信託報酬が低いというメリットがあります。

対して、アクティブファンドは株価指数以上のパフォーマンスを出すために積極的に株式の売買を行うファンドです。インデックスファンドよりも高いリターンを期待できる反面、株式の売買手数料や運用コストがかかるので信託報酬が高くなるというデメリットもあります。

初心者の方におすすめはインデックスファンドです。理由は手数料が低いというのもそうですが、過去の歴史的にアクティブファンドよりもインデックスファンドの勝率が高いからです。アクティブファンドを選択する一部の投資家はその投資信託の運用方針や過去の実績を分析してインデックスファンドに勝てるという判断ができる方です。

初めてNISAをされるような方は迷わずインデックスファンドを選びましょう。また、インデックスファンドだと日々のニュースで指数の動きが分かりますので自分の資産の動きも分かりやすいです。投資信託の目論見書にインデックスファンドかアクティブファンドかの表記がありますので、確認してみてください。

ファンドを選ぶ基準③:純資産の額

投資信託のファンドを選ぶ3つ目の基準は純資産です。正直、1つ目と2つ目の基準である程度ファンドは絞られるので3つ目に関してはそこまで重要ではないですが、軽く触れておきます。純資産とはそのファンドが保有している資産の総額で、いわゆる、投資家から集めた全ての資産額ということになります。

この純資産は設定されたばかりの投資信託だとまだ少なく、人気があり運用歴の長いファンドだと多くなります。これは一つの仮説ですが、純資産の額は肥大化すると運用のパフォーマンスが悪くなる傾向にあると言われています。純資産が多いというのは、それだけ人気があり選ばれているファンドということですが、それが極端に多くなってくると運用の質が落ちてしまうかもしれません。

しかし、インデックスファンドの場合は先ほどの説明の通り指数と同じように運用するだけなのでパフォーマンスに大きな差はでないと思います。もしもアクティブファンドで運用がしたいと考えている方は純資産の額も参考に注目してみてください。

つみたてNISAのおすすめファンド3選

さてここからは、今お話しした選定基準をもとに実際につみたてNISAをする上でおすすめのファンドを紹介していきます。今回は、ほとんどのNISAユーザーが利用しているSBI証券と楽天証券の取り扱いファンドで紹介していきます。

おすすめファンド①:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

まず1つ目はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。先ほども出てきましたが、S&P500はアメリカの企業を代表する500社の株価を指数化したものです。過去67年で7%~8%の利回りを平均的に出しています。もちろん、平均ですので毎年上がり続けるわけではありませんが、長期的に見るとこのくらいの利回りが期待できるということです。

信託報酬は0.0814%でかなり低くなっています。このファンドはSBI証券及び楽天証券で月間つみたて設定ランキングトップです。S&P500の採用銘柄は業績によって入れ替わりがあるので、常にアメリカのトップ企業に投資し続けられます。とにかく無難なものが良いという方はS&P500にしておけば間違いがないです。

おすすめファンド②:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

おすすめファンド2つ目はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。オルカンと略されて呼ばれています。その名の通り、アメリカのみならずヨーロッパの国々や新興国にも広く分散して投資をするファンドです。投資割合としてはアメリカが約65%を占めていますので実際はアメリカの株価に大きく影響を受けるようになっています。

信託報酬は0.05775%となっており、すべてのファンドにおいて最も低い信託報酬率となっています。最近はトランプ大統領による関税政策などアメリカに対する経済的な不安も高まっていますので、アメリカ1本では少し不安だという方はこのオルカンにしてもいいかもしれません。

おすすめファンド③:iFreeNext Fang+インデックス

おすすめファンド3つ目はiFreeNext Fang+インデックスです。この投資信託はなんとアメリカの主要企業10社のみに投資をする、いわゆる少数精鋭で勝負する投資信託です。Fang という言葉はfacebook, amazon, nexflix, google の頭文字をとった名前です。その他にもマイクロソフトや半導体のエヌビディアなどの株が含まれています。

これら米国企業を牽引する10社ですが、その価値は過去10年で15倍になっています。その強さの理由は世界中における圧倒的なシェアです。日本においても検索エンジンはほとんどの方がgoogleを使っていると思います。これら企業はそのシェアで他の競合企業を寄せ付けません。

また、莫大な利益によって次から次に新しい事業にもチャレンジができ、持続的な成長を生み出します。ただ、このファンドは10社のみの投資になるので他のファンドに比べてリスクが大幅に高くなってしまいます。

リスクが高いと日々の価格変動がかなり大きくなってしまうためそれが心配になってしまう方には向いていないかもしれません。また、信託報酬が0.7755%と前に紹介した2つの比べると多少高めとなっています。多少リスクを取って5年10年と運用し、なるべく高いリターンを求めたい方はこのfangがおすすめです。

つみたてNISAを始める上での注意点

最後につみたてNISAをする上での注意点を2つだけあげておきます。

1.リスクを理解する

リスクというのは自分の資産がどういった影響で上がったり下がったりするかというその要因のことをいいます。今回紹介したような海外のファンドでは、株式の変動リスクの他に為替リスクなどもあります。

為替リスクは日本と投資先の国との為替レートが変動することで資産が変動することです。例えば投資先がアメリカであれば、円高ドル安になると資産が減少し、円安ドル高になれば資産が増加します。これらのリスクを把握しておくことでなぜ価格が上がったのか、なぜ下がったのかが自分で分かるようになるので日々の変動におびえることがなくなります。

2.マイナスになっても動じない

つみたてNISAは月々少額から投資をしていくためリスクは低いですが、初めの1,2年は当たり前のようにマイナスになることもあります。それは、株価が上下を繰り返しながら上がっていくため当然のことです。日々の変動で一喜一憂してしまう人はつみたてNISAには向いていないかもしれません。初めのうちのマイナスは一切気にせずじっくり長い目で見ておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

こちらが本日のまとめになります。今回はつみたてNISAでおすすめのファンドを3つ紹介しました。

  • 米国を代表する企業500社に投資するS&P500
  • アメリカのみならず、先進国や新興国にも投資するオールカントリー
  • 世界経済をけん引するアメリカの企業10社に投資するFANG+

これからつみたてNISAを始めたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。ご覧いただきありがとうございました。