こんにちは。今回は投資信託とは何か?というテーマで解説していきます。
NISAの普及により投資信託への注目が集まっていますが、仕組みを理解していないと
なかなか投資をするのは難しいですよね。
この記事を読んで投資信託が株式と比べて比較的安全性の高い資産だということを
感じていただければ幸いです。
投資信託は何に対して投資をしているの?

※引用:投資信託協会
上の図を用いて説明していきます。
まず、投資家から少しずつ集まった資金は銀行や証券会社を通して、投資信託運用会社のもとへ行きます。
そして、運用会社の運用方針に従って、国内外の株式や債券、その他金などのデリバティブに投資されます。
そのファンドによって運用方針が全て異なりますので、運用会社が出している「目論見書」などを参考にそのファンドがどこに国のどんなものに投資をしているのか確認をしましょう。
例えば、つみたてNISAのファンドとして人気な「emaxis slim 米国株 S&P500」に投資をした場合、
その投資金が米国株の500社に分散されて投資をしていることになります。
投資信託は1,000円からでも投資ができるので少額の資金で様々な企業に投資ができる点が魅力的です。
投資信託のリスクは?株との違い
資産運用における「リスク」とは日々の価格の振れ幅のことです。その言葉にはネガティブなイメージもありますが、「リスクが高い」ということは上昇するときは大きく上昇し、下落するときは大きく下落するということです。
日本に上場されている株式を見ると、必ずその日に上昇した銘柄と下落した銘柄が存在します。
投資信託はファンドにより数十社~数百社という多くの企業に分散されて投資をしているため、上がる銘柄と下がる銘柄の打ち消し効果が働きリスクが低くなります。
極端な例ですが、ソフトバンクの株式に100万円投資をした人Aと日経平均に連動する投資信託に100万円投資した人Bがいるとします。そこでソフトバンクが倒産をした場合どうなるでしょうか?
Aの人はソフトバンクのみに投資をしているので100万円全てを失うことになります。
Bの場合、日経平均におけるソフトバンクの構成割合がだいたい5%ですので5%の損失(約5万円)に収まることになります。
この例のように例えばどこかの企業が倒産したとしても投資信託のファンド全体に占める割合が少ないため、多額の損失を回避できます。
株と比べて投資信託の方が圧倒的にリスクが低くなるということです。
投資信託における注意点
投資信託は少額で投資ができそのリスクも低いというメリットを紹介しましたが、気を付けるべき注意点もありますので2点説明します。
注意点①:運用のコストが発生する
投資信託には信託報酬と呼ばれる運用管理コストが発生します。
これは株式にはないコストで、販売会社や運用会社、資産管理会社が受け取る報酬です。
運用会社は常に投資先の選定や入れ替えを行っているため、それに伴う株式の購入費用や管理費用となります。
高いものだと年間3%程度の信託報酬を設定しているファンドもあるので、しっかり信託報酬以上の運用成果を出しているかを確認してファンドを選定しましょう。
注意点②:上昇や下落の原因が分かりづらい
原則、投資信託の各ファンドの価格(基準価額)は1日1回変動します。
価格の動きはそのファンドに含まれるすべての株式の変動が重なっているため、上昇や下落の要因が見えず、投資家にとっては購入や売却の判断が比較的難しいかもしれません。
株式であればその企業の業績やニュース等に影響され、その値動きが分かりやすいです。
毎日の値動きに左右されず気長に上がってくるのを待てる方が投資信託に向いているかもしれません。
まとめ
今回は投資信託の運用の仕組みについて解説しました。
株と比べてリスクが低いというメリットもある一方、コスト面や投資判断のしやすさといった部分で注意点もあります。
NISAを利用して投資を検討している方は参考にしていただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。